自由回答について

 マーケティングリサーチでは主にインターネットでのアンケートで大量にデータを集める手法が主に使われますが、ユーザーの意見や感想をユーザーの言葉で引き出すために自由回答(フリーアンサー/オープンアンサー)の設問を設置することが多々あります。今回はそんなアンケートに欠かせない自由回答について解説していきます。


自由回答とは

 自由回答はフリーアンサー(FA)やオープンアンサー(OA)とも呼ばれます。アンケートを行う場合、通常は選択肢を用意して回答してもらう【選択肢形式の設問】が一般的です。しかし【自由回答形式の設問】では、参加者に対して特定の選択肢や項目を提示せず、自分の言葉で自由に意見や回答を記述してもらいます。この設問を設けることで回答者の具体的な感想や意見を引き出すことができます。


自由回答のメリット

●貴重な定性データが回収できる

 アンケートに自由回答を設置することで、回答者の本音や感情を引き出すことができます。これらの定性的なテキストデータをうまく活用することで、定量調査で得られる数量データだけではたどり着けない潜在的な改善点や顧客ニーズの理解が大幅に深まります。

●定量化が可能

 自由回答で得られる定性的なテキストデータは、基本的にはそのデータを読み込むという手法で分析を行いますが、アフターコーディングやテキストマイニングを行うことによって数量化/定量化することが可能です。この作業を経ることによって集計やグラフ化が可能になります。


自由回答のデメリット

●回答者の負担が増える

 自由回答は貴重な定性データを引き出す手段の一つですが、回答者の負担が増加するというデメリットもあります。特定の選択肢や項目を提示してその中から回答を選んでもらう【選択肢形式の設問】とは異なり、【自由回答形式の設問】は回答者が自分の言葉で自由に意見や回答を記述する必要があります。自由回答を設置しすぎると、回答者の負担が増えてしまい、結果的に回答の質が悪くなったり、回答率自体が大きく低下してしまうことがあります。

●定量化に時間と手間がかかる

 自由回答から得られたテキストデータは内容が多様で主観性に富んでいるので、単純に読み込むだけでも新たな発見の可能性は大いにあります。しかし、さらに充実した分析を行うためには、このテキストデータを定量的に分析することも必要です。

 そのためには「アフターコーディング」や「テキストマイニング」を行いますが、これらの作業には非常に多くの労力がかかります。選択肢での回答以上の深い考察にたどり着く可能性を秘めている自由回答ですが、得られる大量のテキストデータを効果的に活用するためには時間や手間をかける必要があるのです。


まとめ

 アンケートで自由回答の設問を設置することで、より回答者の本音や感情を知ることができ、深い洞察を得られる可能性が高まります。とはいえ、主観性に富んだデータの取り扱いや解釈には難しさもつきものです。回答者の負担が増える点にも考慮し最適な調査設計を行うことが求められます。

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